Tomcatでバーチャルホストを設定します。
アクセスが少ないドメインを複数持っているときは、サーバー費用がもったいないので有効な一手ですw
また、アクセスが増えたときは、バーチャルホスト(複数ドメイン)ごとスケールアウトして、冗長化までできちゃいます。
そもそもバーチャルホストとは?
1つのサーバーで、違うドメインを持つ複数のサイトを、まとめて管理・実行することができます。
Tomcatは1つだけ起動。複数起動する必要はありません。
例えば、http://www.example.comとhttp://www.example.netのURLでアクセスされる2つのサイトを1つのTomcatに収納して、動作させることができます。
もちろん、http://app1.example.comとhttp://app2.example.comのようなサブドメイン同士でもOKです。
Tomcat9 バーチャルホストの設定
Tomcatには、webアプリケーションを配置するための、webappsディレクトリがあります。
バーチャルホストにしたいそれぞれのドメインごとに、これを複数用意することが基本的な作業方法になります。
この例では、http://www.example.comとhttp://www.example.netをバーチャルホストで設定したいと思います。
server.xmlを設定する
webappsに相当するディレクトリをホスト(ドメイン)ごとに分けます。
server.xmlのServiceタグ > Engineタグ内に設定を記述します。
name属性に、アクセスされるドメイン名を設定。appBase属性には、webappsに相当するディレクトリを設定します。
1 2 3 4 5 6 7 8 | <Service name="Catalina"> <Engine name="Catalina" defaultHost="localhost"> <Host name="www.example.com" appBase="c:\www\www.example.com\" unpackWARs="true" autoDeploy="true"> </Host> <Host name="www.example.net" appBase="c:\www\www.example.net\" unpackWARs="true" autoDeploy="true"> </Host> </Engine> </Service> |
アプリケーションを配置する
- server.xmlのappBase属性に記載したディレクトリを作ります。
- 作成したディレクトリにwarファイルを配置、または、webアプリケーションをディレクトリごと配置します。
- Tomcatを起動します。
以上で、バーチャルドメインの設定は完了です。簡単ですね♪
動作確認とルートパスへのアプリケーション配置方法は・・?
設定したバーチャルホストの動作を確認する方法は、こちらを見てください。
Apacheでバーチャルホストを設定する方法は・・?
Apacheでバーチャルホストを設定する方法は、こちらを見てください。